ミツロウのお話
ミツロウは多年にわたって、人間の生活に重要な役割を果たしてきました。ミツロウの最初の記録は、紀元前4200年頃に、ミイラの保存に使われていました。5〜15世紀には、ミツロウは通貨として使用されるほど価値あるものでした。また、処女ミツバチが、天から地上へ直接舞い降りたという伝説があり、神秘的な意味を持つことから、今日でも教会や悪魔祓いの儀式用キャンドルに、ミツロウの使用が規定されているところもあります。
ミツロウはミツバチの巣から採取するのですが、ミツバチには多くの種類があり世界各地に分布しています、現在、養蜂事業で飼育されているミツバチには、大別してヨーロッパ系とアジア系があります。
ミツバチは、巣作りの時に巣の材料を(蜜ろう)下腹部にあるろう線から分泌します。ミツロウは花粉の色素によって、色々に着色して臭いもつきます、そのためミツロウはミツバチの種や花の種類によって異なります。最も良い臭いのミツロウは、イングランド東海岸のノーフォーク州産のものといわれています。 |